ラガーパンツの下はスパッツなしで

京都の（今はなき）サポーターだったと思うけれど「ラグパンの日」があった。

違ってたらゴメン。

全員ラガーパンツを着用しないといけない日で、受け付けでお金払うときに白いラガーパンツを貸してくれた。１度だけラグパンの日に遭遇して、俺もラガーパンツ姿でうろうろするハメになった。

実は俺は高校時代、弱小ラグビー部の足が速いだけのへたれバックスだった。

ラガーパンツがどういうものかは知ってるつもり。

ここで貸してもらったパンツは紛い物もいいところで、競技用のじゃなくて、多分、子どもの練習用（というのがあればだけど）に売ってるようなパンツだったと思う。

今は少し違うかもしれないけど、競技用は案外ぴったり密着していてケツとか割れ目までわかるぐらいきつきつだった。

そうしないとコンタクトしたとき危険というのもあったし、何よりもラガーパンツの下にはスパッツも何もはかないことが多かったから、すっぽり脱げたりすると大変だったし。

それに比べてサポーターで貸してくれたのはブカブカの単なる短パン。それも真っ白だから、見た目はでかめのトランクスをはいているようにしか見えない。

店は「ラガーマンのようにオス臭い男たちが本能むき出しに盛っているぜ」みたいな触れ込みにしたかったのだろうけれど、見た目は縁側に夕涼みに出てきたみたいな感じ。

もちろんそんな冴えない状況でハッテンが盛り上がるわけではない…。

ほろ苦い高校時代を思い起こしながらきれいなままのパンツを返却して何もないまま店を出た。


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