長崎の黒帯くん 6
完全に包囲された俺。
特に俺の真正面に座っている「完全なおじいさん」の存在が最も不気味だ
。暗くて表情が見えないだけに余計不気味さが増す。1センチでも動いたらすぐに逃げ出そうと暗闇を凝視し続けていた。
ところがここで不意打ちを食らう。
突然ひざに違和感を感じた。何だかスースーする。
足元をじっくり見ると、何と「おじいさん一歩手前」さんがいつの間にか布団から上半身だけを抜け出して俺のひざを触ろうとしているではないか。
顔ごと俺の脚に近づこうとさせていたから、正確に言うと「触る」のではなく「舐めよう」とするような態勢。
あまりの不意打ちに体が凍りつく。
それを見透かしたように真正面にいた「完全なおじいさん」が俺ににじりよってきた。
二方面同時進攻。
逃げようと腰を浮かせると「完全なおじいさん」が「ちょっとだけだから、ね、ちょっとだけだから」と話しかけてきた。
「何がちょっとだけ???」頭の中は大混乱。
「ちょっと」も「いっぱい」もぜひ遠慮したい。俺は三方向の囲みを破って1階に逃れた。
(つづく)
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特に俺の真正面に座っている「完全なおじいさん」の存在が最も不気味だ
。暗くて表情が見えないだけに余計不気味さが増す。1センチでも動いたらすぐに逃げ出そうと暗闇を凝視し続けていた。
ところがここで不意打ちを食らう。
突然ひざに違和感を感じた。何だかスースーする。
足元をじっくり見ると、何と「おじいさん一歩手前」さんがいつの間にか布団から上半身だけを抜け出して俺のひざを触ろうとしているではないか。
顔ごと俺の脚に近づこうとさせていたから、正確に言うと「触る」のではなく「舐めよう」とするような態勢。
あまりの不意打ちに体が凍りつく。
それを見透かしたように真正面にいた「完全なおじいさん」が俺ににじりよってきた。
二方面同時進攻。
逃げようと腰を浮かせると「完全なおじいさん」が「ちょっとだけだから、ね、ちょっとだけだから」と話しかけてきた。
「何がちょっとだけ???」頭の中は大混乱。
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