長崎の黒帯くん 5
二階に上がってきた影が俺の少し手前で立ち止まった。
影は「おじいさん一歩手前」さんだった。
暗くてまだ目が慣れていないようだ。そのまま俺にぶつかってくるんじゃないかと心配する。しばらくすると俺の座っていたすぐ隣の布団に潜り込んだ。
「何したいの???」
壁にもたれてボーッと座っている俺と、すぐそばで寝たフリする「おじいさん一歩手前」さん。
奇妙な時間が過ぎていく。
しばらくするとまたギギ―ッ、ギギーッと階段の板がきしむ音がした。
二人目登場か。
影が部屋に入ってきた。「完全なおじいさん」だった。
真っ暗な部屋の中をブラブラしているなと思ったら俺の前に座り込んだ。1メートルほど空けて向かい合う感じ。
不気味だ。
そしてしばらくするとまたまたギギ―ッ、ギギーッと階段の板がきしむ音。
3人目登場。
普通の「おじいさん」だ。
部屋を見回すようにしたあと、布団で寝ている「おじいさん一歩手前」さんと座っている「完全なおじいさん」の間に寝転んだ。
完全に三方向を包囲された俺。
シーーーンとしている真っ暗な部屋。
不気味。
一体俺は何をしてるんだろうと自己嫌悪に陥った。
(つづく)
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影は「おじいさん一歩手前」さんだった。
暗くてまだ目が慣れていないようだ。そのまま俺にぶつかってくるんじゃないかと心配する。しばらくすると俺の座っていたすぐ隣の布団に潜り込んだ。
「何したいの???」
壁にもたれてボーッと座っている俺と、すぐそばで寝たフリする「おじいさん一歩手前」さん。
奇妙な時間が過ぎていく。
しばらくするとまたギギ―ッ、ギギーッと階段の板がきしむ音がした。
二人目登場か。
影が部屋に入ってきた。「完全なおじいさん」だった。
真っ暗な部屋の中をブラブラしているなと思ったら俺の前に座り込んだ。1メートルほど空けて向かい合う感じ。
不気味だ。
そしてしばらくするとまたまたギギ―ッ、ギギーッと階段の板がきしむ音。
3人目登場。
普通の「おじいさん」だ。
部屋を見回すようにしたあと、布団で寝ている「おじいさん一歩手前」さんと座っている「完全なおじいさん」の間に寝転んだ。
完全に三方向を包囲された俺。
シーーーンとしている真っ暗な部屋。
不気味。
一体俺は何をしてるんだろうと自己嫌悪に陥った。
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