ボーイのKくん(12)
前回とは少し違う緊張感で店に向かった。
変わらず「金でボーイを買う」という後ろめたさは強い。いや「何だかんだと言って結局お前は1度ならず2度も買おうとしているじゃないか」という違った後ろめたさも背負ってしまった。
会議は時間通りに終了。「今日は別件があるんで」と会議後の懇親会は断って店に向かう。家族には「会議の後、資料庫で調べモノするから」と言ってある。
店の場所はわかっているので大丈夫。店に近づくにつれて緊張感の中にも興奮が混じってきた。「勝手な奴だ」と自分自身が少し嫌になる。
マンションのインターホン越しに「6時に予約してたんですが」と言うと「今開けます」という返事が聞こえた。
オートロックが解除されて扉が開く。そのままエレベーターで部屋へ向かう。
ドアを開けると小柄な子が応対に出てきた。
トモキくんだ。
少し気まずい。
こっちに気づいているのだろうか。わからない。
無表情に「どうぞ」と言って部屋に案内してくれるトモキくん。気づいてないのかな。
何だか複雑な気持ちで部屋に入った。
(つづく)
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変わらず「金でボーイを買う」という後ろめたさは強い。いや「何だかんだと言って結局お前は1度ならず2度も買おうとしているじゃないか」という違った後ろめたさも背負ってしまった。
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店の場所はわかっているので大丈夫。店に近づくにつれて緊張感の中にも興奮が混じってきた。「勝手な奴だ」と自分自身が少し嫌になる。
マンションのインターホン越しに「6時に予約してたんですが」と言うと「今開けます」という返事が聞こえた。
オートロックが解除されて扉が開く。そのままエレベーターで部屋へ向かう。
ドアを開けると小柄な子が応対に出てきた。
トモキくんだ。
少し気まずい。
こっちに気づいているのだろうか。わからない。
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何だか複雑な気持ちで部屋に入った。
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