指にローションべったり

北欧館は入店するときは緊張と興奮がことの他高いのだが、入店すると急に興奮が消える。

誘っても断られ、誘ってこられても「ちょっとごめんなさい」が多い現実をすぐに知ってしまうからだろう。

見学が多くなる。見学が多くなると不思議な人をよく見る。

２時間も３時間もうつ伏せでひたすら寝待ちしている人がよくいる。顔は下向いてるし暗闇なのでどんな人かよくわからない。

試しにケツに触れてみると、途端によがり始める。「誰が触ってるかわからないのに…」と他人事ながら心配になる。

穴の部分に指を触れると「ああ～～ん」と一段と声が高まる。指にはローションがべったり。準備万端やね。

そのうちケツを持ち上げ股を広げる。挿入準備完了。

誰か分からない人にケツを掘られることに不安はないんやろうか。

しばらくして再びのぞいてみると、さっきのうつ伏せ寝待ちの人はごっつい人にガンガンとバックを掘られている。

喘ぎ声がすごい。暗くてどんな人か全然わからない。

誰でもいいから掘って欲しい、誰でもいいから掘りたい。

そんな人もいるんや。

感心する俺。

見学の成果が確実に上がっていった。



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