穴の向こうはエキゾチックな男の子

初体験が強烈だった北欧館。

しばらく足が遠のいていたが、その後、たま～～～に入ることがあった。

ここは太目とかガッチリ体型がメインなのか、俺のような小粒気味はあまり相手にしてもらえない。それとやっぱり「ベテラン級」が集まるところという意識が抜けず、入店しても見学で終わることが多い。

印象に残っていることがいくつかある。

その中の一つが、アジア系外国人。

それまでのハッテンバではアジア系の外国人に出会うことは皆無だったが、北欧館では何回か遭遇した。

白人とか黒人と違ってアジア系の人は一見しただけではわからない。「ちょっとエキゾチックな顔立ちの人やなあ」と思うぐらい。

べらべらしゃべりながら絡みに入ることなんてまずないから、絡んだあとに言葉を交わすときでないと気がつかない。

何回目かの入店のときに風呂場の穴あきシャワー室に入ったときのこと。隣の個室は誰かはいっているけれど湯もださず、じっとしているだけみたいだった。

穴からのぞくと色黒で掘りの深い顔立ちの小柄な男の子。やたらと細長い陰茎を扱いていた。

俺がのぞいているのに気がついて穴から手を伸ばしてきた。穴のあたりに自分の股間を近づけると指で扱いてくれる。何となくぎこちない。扱くというより、俺の勃起の感触を楽しんでいるという感じ。

控えめすぎるところは北欧館らしくない。ちょっと気に入った。

俺が個室を出て、隣の個室の扉をノックすると扉を開けてくれた。

俺より背の低い目のくりっとしたかわいらしい子がニッコリしてくれた。

（つづく）


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