いやいやこれは北欧館

大部屋にジャイアンに組み伏せられた俺。

ジャイアンは「もっともっと気持ちようしたるで～」とノリノリ。最初は冗談半分でやっているのだろうと思っていたが、だんだん「こいつとんでもないことしてくるんじゃないか…」と不安になってきた。

事実、片腕と片足の関節を完全に抑えられているので逃げることができない。このままケツに指を何本も突っ込まれても抵抗は不可能。

まさかそのまま掘られることはないだろうけれど、何してくるかわからない。恐怖心が沸々と沸いてきた。

さすがのジャイアンも、単調な攻めに飽きてきたのか関節決めを少し緩め始めた。

そこで全然したくないけど「おしっこしたい」と言って逃げようと画策する。

ところが「ここでしてまえや～。おしっこ俺の体にかけてくれや～」と信じられないジャイアンの言葉。

「こいつもしかして、ばっちい系の趣味があるんじゃないか」とますます不安が募る。そのうち、うんこ食べたいとか言ってこないだろうな。

ジャイアンの本性がますますわからなくなった。

北欧館は怖い。

潜在意識にしっかりと埋め込まれた。

（つづく）

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