ホテルマンのSくん(3)
三連休の真ん中に入店したホントに久しぶりのH館。
客は多め。
ロッカーでスーツを脱いでいるとすぐそばのロッカーで黒シャツくんも脱ぎ始める。
靴箱が近かったから当然ではあるが少し気になる。
俺より背は高い。20代後半から30歳ぐらいか。
いや、大学生にも見える。
あっという間にボクサーブリーフ姿になってしまった。
「もてるやろうな」なんて思いながらチラチラ見てしまう。
手を延ばしたら触れそうな距離だからきっと嫌がっているやろなと勝手に思う。
小さいタオルだけ持って俺が先に2階の浴室に行くことになった。
浴室は混んでいた。
中に入ると刺すような視線を感じるが、すぐに視線は反れて感じなくなる
「今日もハズレやろなあ、何で入ったんやろ」なんて考えながらシャワー個室へ。
股間を入念に洗ってグルッと浴室を一周。
ミストに入ってみる。
薄明かりに目が慣れてくると一番奥で一組が派手に絡んでいるのが見えた。
一人がひざまずいて股間に顔をうずめ一人は大きな喘ぎ声を上げている。
狭いミストに響き渡る。
申し訳ないけれど二人とも超巨漢で全く興奮を感じず。
すぐに外へ出た。
するとミストのドアのすぐそばに立っていたのが黒シャツくん。
タオルを手にしているけれど股間を隠すでもなく立っていた。
「好みがミストに入ったら自分も後を追う作戦なんかな」なんて考えていると一瞬視線が合った。
まあ、入店までにあれだけ見てるから仕方ないか。
俺なんか選択肢に入らんだろうし。
そんなことを考えて浴室を出た。
小さいタオルをロッカーにしまってバスタオルを腰に巻く。
それにしても人が多い。
しかも一人ひとりが品定めするように見ていくから何とも居心地が悪い。
とりあえずテレビルームのリクライニングで休んでいくことにする。
ここも人で一杯だったが前の方は人が少ない。
適当なところに座ってどうでもいい番組を見るともなく眺めていた。
「さあどうするか」と思い始めたころ、隣に誰か座った。
「混んでるから仕方ないか、それにしても隣に座られたら落ち着かんな」とチラ見すると、
なんと黒シャツくんだった。
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客は多め。
ロッカーでスーツを脱いでいるとすぐそばのロッカーで黒シャツくんも脱ぎ始める。
靴箱が近かったから当然ではあるが少し気になる。
俺より背は高い。20代後半から30歳ぐらいか。
いや、大学生にも見える。
あっという間にボクサーブリーフ姿になってしまった。
「もてるやろうな」なんて思いながらチラチラ見てしまう。
手を延ばしたら触れそうな距離だからきっと嫌がっているやろなと勝手に思う。
小さいタオルだけ持って俺が先に2階の浴室に行くことになった。
浴室は混んでいた。
中に入ると刺すような視線を感じるが、すぐに視線は反れて感じなくなる
「今日もハズレやろなあ、何で入ったんやろ」なんて考えながらシャワー個室へ。
股間を入念に洗ってグルッと浴室を一周。
ミストに入ってみる。
薄明かりに目が慣れてくると一番奥で一組が派手に絡んでいるのが見えた。
一人がひざまずいて股間に顔をうずめ一人は大きな喘ぎ声を上げている。
狭いミストに響き渡る。
申し訳ないけれど二人とも超巨漢で全く興奮を感じず。
すぐに外へ出た。
するとミストのドアのすぐそばに立っていたのが黒シャツくん。
タオルを手にしているけれど股間を隠すでもなく立っていた。
「好みがミストに入ったら自分も後を追う作戦なんかな」なんて考えていると一瞬視線が合った。
まあ、入店までにあれだけ見てるから仕方ないか。
俺なんか選択肢に入らんだろうし。
そんなことを考えて浴室を出た。
小さいタオルをロッカーにしまってバスタオルを腰に巻く。
それにしても人が多い。
しかも一人ひとりが品定めするように見ていくから何とも居心地が悪い。
とりあえずテレビルームのリクライニングで休んでいくことにする。
ここも人で一杯だったが前の方は人が少ない。
適当なところに座ってどうでもいい番組を見るともなく眺めていた。
「さあどうするか」と思い始めたころ、隣に誰か座った。
「混んでるから仕方ないか、それにしても隣に座られたら落ち着かんな」とチラ見すると、
なんと黒シャツくんだった。
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ホテルマンのSくん(4)
俺の隣のリクライニングに座った黒シャツくん。
俺を目当てに座ったのではないことは、その少し驚いた表情でわかった。
かといってすぐに立ち上がることもできないだろう。
少しかわいそうだけれどそれは自業自得。でも気まずい。
この空気を打ち破りたい。
話しかけてみることにした。
俺にしてみると絡んでもいないのにハッテンバで話しかけるのは初めて。
嫌ならすぐにどっか行くだろう。
「今日は混んでるね」
さあ何と答が返ってくるだろう。
「そうですね、こんなに混んでると思わなかった」と案外素直なレスポンス。
少し安心する。
「よく来るん?」
「う~~ん、たまにですよ」
ホンマにたまにかと突っ込みを入れたくなるのをガマンする。
すると彼も「よく来るんですか?」と聞いてきた。
調子に乗り始めた俺。
ちょっとベラベラしゃべり出す。
「俺は1年以上ぶりかな、仕事が早く終わったからホンマに久しぶりに来てみた。なんせH館とは相性悪いから。鬼門やしね、ここ」
すると黒シャツくんが驚くようなことを話し始めた。
「この前見たブログにも同じようなこと書いてる人いましたよ。H館は鬼門やからあんまり行かないとか何とか」
少しドキッとする俺。
探りを入れる。
「そんなブログあるんや」
「既婚の人でハッテンバ日記みたいなことを書いてるんですよ。おもしろいですよ」
もしかしてそのブログって…。
「俺も見てみよかな、何ていうブログ?」
出てきた題名がなんと……
俺のブログやった。
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俺を目当てに座ったのではないことは、その少し驚いた表情でわかった。
かといってすぐに立ち上がることもできないだろう。
少しかわいそうだけれどそれは自業自得。でも気まずい。
この空気を打ち破りたい。
話しかけてみることにした。
俺にしてみると絡んでもいないのにハッテンバで話しかけるのは初めて。
嫌ならすぐにどっか行くだろう。
「今日は混んでるね」
さあ何と答が返ってくるだろう。
「そうですね、こんなに混んでると思わなかった」と案外素直なレスポンス。
少し安心する。
「よく来るん?」
「う~~ん、たまにですよ」
ホンマにたまにかと突っ込みを入れたくなるのをガマンする。
すると彼も「よく来るんですか?」と聞いてきた。
調子に乗り始めた俺。
ちょっとベラベラしゃべり出す。
「俺は1年以上ぶりかな、仕事が早く終わったからホンマに久しぶりに来てみた。なんせH館とは相性悪いから。鬼門やしね、ここ」
すると黒シャツくんが驚くようなことを話し始めた。
「この前見たブログにも同じようなこと書いてる人いましたよ。H館は鬼門やからあんまり行かないとか何とか」
少しドキッとする俺。
探りを入れる。
「そんなブログあるんや」
「既婚の人でハッテンバ日記みたいなことを書いてるんですよ。おもしろいですよ」
もしかしてそのブログって…。
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ホテルマンのSくん(5)
何とH館で俺のブログの読者と遭遇してしまう。
絡んだ後のピロートークで聞いたのではなく、入店してまだ時間が経っていない休憩スペースでの〝マジメ〟な会話の中でのこと。
奇跡的というか、神がかり的というか、運命的というか。
俺は少し遠慮がちに小声で「実はそのブログ書いてんの俺なんやけど」。
黒シャツくんが思わず漏らした「えっ」。
目が点になっている。
そらそうやろな、
俺も目が点。
「ホンマですか?」点になった目は疑いの目に変わる。
そらそうやろな。そこで疑いを晴らすために書いた本人にしか分からんようなことを一つ二つ話してみる。
ホンマは暴露するのまずいんやけど仕方ない。
疑いは晴れたようだった。
完全にこっち向きになって話し出す黒シャツくん。
「それじゃ、俺がメール送ったの覚えてませんか? 半年ぐらい前になるけど」。
Sという名前でメールフォームからメールをくれたらしい。
何回かメールのやり取りをしたけれど俺の方から返事が来なくなったので嫌われたのかなと思ってそれっきりになっているという。
今までメールは大量にいただいているし、コメントをもらってもアドレスをつけてもらっていると必ず返事を返すようにしている。
正直いって一つ一つ覚えていない。
少しずつ探りを入れていく中で…思い出した。
そうそう、Sくんという名前でマジメそうな文面のメールを何回かもらったことを思い出した。
でも必ず返事は返しているから一方的にこちらから切るようなことはしていないはず。
それでももしかしたら放置していたかもしれない。
必死に言い訳をする俺。
「うれしいなあ、会いたかったから」というSくん。
怒ってはいない様子にホッとする。さてこれからどうする。
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奇跡的というか、神がかり的というか、運命的というか。
俺は少し遠慮がちに小声で「実はそのブログ書いてんの俺なんやけど」。
黒シャツくんが思わず漏らした「えっ」。
目が点になっている。
そらそうやろな、
俺も目が点。
「ホンマですか?」点になった目は疑いの目に変わる。
そらそうやろな。そこで疑いを晴らすために書いた本人にしか分からんようなことを一つ二つ話してみる。
ホンマは暴露するのまずいんやけど仕方ない。
疑いは晴れたようだった。
完全にこっち向きになって話し出す黒シャツくん。
「それじゃ、俺がメール送ったの覚えてませんか? 半年ぐらい前になるけど」。
Sという名前でメールフォームからメールをくれたらしい。
何回かメールのやり取りをしたけれど俺の方から返事が来なくなったので嫌われたのかなと思ってそれっきりになっているという。
今までメールは大量にいただいているし、コメントをもらってもアドレスをつけてもらっていると必ず返事を返すようにしている。
正直いって一つ一つ覚えていない。
少しずつ探りを入れていく中で…思い出した。
そうそう、Sくんという名前でマジメそうな文面のメールを何回かもらったことを思い出した。
でも必ず返事は返しているから一方的にこちらから切るようなことはしていないはず。
それでももしかしたら放置していたかもしれない。
必死に言い訳をする俺。
「うれしいなあ、会いたかったから」というSくん。
怒ってはいない様子にホッとする。さてこれからどうする。
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ホテルマンのSくん(6)
ブログの読者とのハッテンバでの遭遇。
唯一つ確かなことは、黒シャツくんはブログを通して、俺のことを過去の過去までほとんど知っているということ。
もちろんブログ記事には脚色や多少の改変があるけれど、俺の恥ずかしい過去は全部しっていることになる。
いやいや過去だけでなくて現在のことも、俺の性向から趣味嗜好まですべてつかまれているわけだ。
黒シャツくんリクライニングシートをものともせず、俺との距離をどんどん詰めてくる。
「会ってみたかったんですよ」
「メールにも会えませんかって書いたんですよ」
「俺のことは好みじゃないんかなって思ってた」
う~~~ん、メールにそんなこと書いてあったようななかったような。
話を合わせながら俺も聞いてみる。
「実際に会ってみたら失望したやろ」
「逃げるんやったら今のうちやで」
「こんなところで会ったんやから何されるかわからんよ」
もしお世辞で話しているのなら真に受けるわけにはいかんし。
そのうち黒シャツくんは神戸のホテルマンで28歳、名前はSくんということがわかる。
俺とは親子ほども年が離れている。
パッと見たところ大学生でも通用しそうだ。
俺なんか釣り合いそうにない。
少し引き気味になる。
「年とか容姿とか気にしないですから」「いいなって思う人がいい人だし」と極めて好意的なことを話してくれるSくん。
一方で自分のことは「そんなに男っぽくないし、かっこよくないし、全然もてないし」と否定的。
そこで俺は一気に勝負に出てみた。
「じゃ、俺のこと試してみる?」
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唯一つ確かなことは、黒シャツくんはブログを通して、俺のことを過去の過去までほとんど知っているということ。
もちろんブログ記事には脚色や多少の改変があるけれど、俺の恥ずかしい過去は全部しっていることになる。
いやいや過去だけでなくて現在のことも、俺の性向から趣味嗜好まですべてつかまれているわけだ。
黒シャツくんリクライニングシートをものともせず、俺との距離をどんどん詰めてくる。
「会ってみたかったんですよ」
「メールにも会えませんかって書いたんですよ」
「俺のことは好みじゃないんかなって思ってた」
う~~~ん、メールにそんなこと書いてあったようななかったような。
話を合わせながら俺も聞いてみる。
「実際に会ってみたら失望したやろ」
「逃げるんやったら今のうちやで」
「こんなところで会ったんやから何されるかわからんよ」
もしお世辞で話しているのなら真に受けるわけにはいかんし。
そのうち黒シャツくんは神戸のホテルマンで28歳、名前はSくんということがわかる。
俺とは親子ほども年が離れている。
パッと見たところ大学生でも通用しそうだ。
俺なんか釣り合いそうにない。
少し引き気味になる。
「年とか容姿とか気にしないですから」「いいなって思う人がいい人だし」と極めて好意的なことを話してくれるSくん。
一方で自分のことは「そんなに男っぽくないし、かっこよくないし、全然もてないし」と否定的。
そこで俺は一気に勝負に出てみた。
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