長崎の黒帯くん 4
長崎のハッテンバの夜。
いつの間にか二階にいた3人が俺のいた休憩室に「集合」した。そんなに広くないから居心地が良くない。
「うーーっ」とか「あーーあっ」とか言う独り言を聞きながらこれからどうするか考える。申し訳ないけれど、お三人のいずれの方とも絡む勇気はない。
「まだ入店して30分もたってないんだから新たな客を待つ」
「何か起こらないうちに今すぐ店を出る」
選択肢は二つしかなかった。
数十秒考えた末の俺の結論は「待つ」だった。
休憩室にいてもストレスが溜まるばかり。二階に移動してみる。
布団に寝転ぶ気はせず。部屋の隅に座った。
暗闇の部屋の隅に座って目が慣れてくると薄汚れた壁がボーッと浮かんでくる。「こんなところで俺は何をしてるんやろ」なんてふと感傷にふけっていると、ギギ―ッ、ギギーッと階段の板がきしむ音がする。
だれかが二階に上がってくる音だ。
影が部屋に入ってきた。
そして俺に少しずつ少しずつ近づいてきた。
(つづく)
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いつの間にか二階にいた3人が俺のいた休憩室に「集合」した。そんなに広くないから居心地が良くない。
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「まだ入店して30分もたってないんだから新たな客を待つ」
「何か起こらないうちに今すぐ店を出る」
選択肢は二つしかなかった。
数十秒考えた末の俺の結論は「待つ」だった。
休憩室にいてもストレスが溜まるばかり。二階に移動してみる。
布団に寝転ぶ気はせず。部屋の隅に座った。
暗闇の部屋の隅に座って目が慣れてくると薄汚れた壁がボーッと浮かんでくる。「こんなところで俺は何をしてるんやろ」なんてふと感傷にふけっていると、ギギ―ッ、ギギーッと階段の板がきしむ音がする。
だれかが二階に上がってくる音だ。
影が部屋に入ってきた。
そして俺に少しずつ少しずつ近づいてきた。
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