ボーイのKくん 最終章
今だから思うこと。
Kくんは自分の存在を認めてくれる人を探していたような気がする。
ボーイ時代のKくんのストライクゾーンに、たまたま俺がぴったりはまったんだろう。
就活の不安なとき、就職直後の不安なとき。多分俺が一番ぴったりときた人間だったんだろう。
しかし、社会人になってこっちの世界でたくさんの知り合いができてきて、いろいろな場面に出くわす機会が増えると、俺以外にもKくんを認めてくれる人がたくさんでてきたはずだ。
Kくんのオンリーワンでなくなった俺がガマンできずに脱落しただけだった。
それから数年後。
地下街を歩いていたら向こうからKくんらしきスーツの男が歩いてきた。メガネをかけてややうつ向きだったが間違いなくKくんだった。
少し目が合ったがお互いにすぐそらした。
Kくんは俺のことをきちんと認識したはずだ。
違えるほどきりっとしたサラリーマンに成長した姿に少し安心した。
(おわり)
「ボーイのKくん」は今日で終わりです。長々と続けてしまいました。不快に感じた方には深くお詫びします。
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ボーイ時代のKくんのストライクゾーンに、たまたま俺がぴったりはまったんだろう。
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しかし、社会人になってこっちの世界でたくさんの知り合いができてきて、いろいろな場面に出くわす機会が増えると、俺以外にもKくんを認めてくれる人がたくさんでてきたはずだ。
Kくんのオンリーワンでなくなった俺がガマンできずに脱落しただけだった。
それから数年後。
地下街を歩いていたら向こうからKくんらしきスーツの男が歩いてきた。メガネをかけてややうつ向きだったが間違いなくKくんだった。
少し目が合ったがお互いにすぐそらした。
Kくんは俺のことをきちんと認識したはずだ。
違えるほどきりっとしたサラリーマンに成長した姿に少し安心した。
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ブログ1周年になりました
5月になりました。
いつもご愛読ありがとうございます。
そしてこのブログも1周年になります。
最初は1カ月ぐらいで自然消滅させるつもりでしたが、自分でも信じられない1年間になってしまいました。この間、たくさんの方から励まし、応援、エール、意見、批判、誹謗中傷をいただき、折れそうになったら救いの手を差し伸べていただき、感謝の気持ちで一杯です。
今さらながらですが、読み返してみると恥ずかしいというか、我ながら信じられないというか…
既婚者がこんな風にこっそりと遊び歩いているという事実を突きつけられるわけで、自分が読者の側だったら「なんと無節操な奴や」と唾棄してしまうことでしょう。
にもかかわらず温かいメッセージをおくってくださる方には感謝の念に耐えません。
まだネタがあると言えばあるんですが、こんな調子で惰性的に続けて良いのかという思いもあります。人気作家気取りで調子に乗ってしまうかもしれないという怖さもあります。
止めてしまうのは簡単なので、ここで一度皆さんの意見とか感想をじっくり聞いてみたいなという気がしています。
忌憚のないご意見やストレートな感想を寄せていただければ幸いです。そんな皆さんのご意見をうかがったうえで、2年目をどうするか考えさせてください。
勝手なこと言ってごめんなさい。よろしくお願いします。
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今さらながらですが、読み返してみると恥ずかしいというか、我ながら信じられないというか…
既婚者がこんな風にこっそりと遊び歩いているという事実を突きつけられるわけで、自分が読者の側だったら「なんと無節操な奴や」と唾棄してしまうことでしょう。
にもかかわらず温かいメッセージをおくってくださる方には感謝の念に耐えません。
まだネタがあると言えばあるんですが、こんな調子で惰性的に続けて良いのかという思いもあります。人気作家気取りで調子に乗ってしまうかもしれないという怖さもあります。
止めてしまうのは簡単なので、ここで一度皆さんの意見とか感想をじっくり聞いてみたいなという気がしています。
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長崎の黒帯くん 1
もう5~6年前になるだろうか。長崎に数週間の長期出張をしたことがある。
朝は早かったが夕方前には終わってしまう作業だったので、夜は比較的時間があった。俺は酒をほとんど飲まないので夕食を簡単に済ませてしまうとやることがない。
ただ疑い深い妻からの「確認メール」と「確認電話」が抜き打ち的にかかってくるので全面的に羽は伸ばせなかった。
それでも滞在1週間を過ぎるとガマンも限度に近くなってきた。
サイトで調べてみるとそんなに遠くないところにハッテンバがあった。「長崎の店ってどんな感じなのか偵察ぐらいに考えよう」と自分に言い聞かせて出掛けてみることにした。
出掛けたのはいいが、迷いに迷う。
ハッテンバといえば雑居ビルの一室だと思い込んでいたから、ビルを探しまくるが全然見つからない。1時間以上探しただろうか。
我ながら根気良かった。やっと見つけた。
それはどこから見ても普通の木造民家だった。
何回もその建物の前を歩いていたのに「ビルだ、ビルだ」と考えていたのできれいに見過ごしていた。建物の中も普通の民家と同じような間取りだった。
そしてそこでしばらくトラウマにとりつかれるような体験をすることになる。
(つづく)
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それでも滞在1週間を過ぎるとガマンも限度に近くなってきた。
サイトで調べてみるとそんなに遠くないところにハッテンバがあった。「長崎の店ってどんな感じなのか偵察ぐらいに考えよう」と自分に言い聞かせて出掛けてみることにした。
出掛けたのはいいが、迷いに迷う。
ハッテンバといえば雑居ビルの一室だと思い込んでいたから、ビルを探しまくるが全然見つからない。1時間以上探しただろうか。
我ながら根気良かった。やっと見つけた。
それはどこから見ても普通の木造民家だった。
何回もその建物の前を歩いていたのに「ビルだ、ビルだ」と考えていたのできれいに見過ごしていた。建物の中も普通の民家と同じような間取りだった。
そしてそこでしばらくトラウマにとりつかれるような体験をすることになる。
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