拒否禁止の部屋で

初スポメンはいよいよ「拒否禁止」の部屋へ。

急階段を４階へ上がった。

部屋の入り口に分厚いカーテンがある。カーテンを開けると一瞬だけ部屋の中が見えた。４～５人はいるか。

あとは真っ暗。微かな喘ぎ声が聞こえるがどこで何しているのか不明。

入り口そばの壁に張り付くように立っていたら、ぼんやりと中の様子が見えてきた。

絡んでいるのはひと組だけ。あとは寝転んでいる人ともう１人壁にもたれて立っている人。

とりあえず、突然組み伏せられて無理やり…という感じではない。でも今までに経験したことがない独特な特別な雰囲気。

俺がカーテンを開けて室内に入るときも、俺のことを入念にチェックした様子はない。せいぜい体付きを大ざっぱに確認した程度だろう。

多分手を出せば拒否されることなくごく自然に絡むことができる。

たまにカーテンを開けてのぞいていく人がいた。そのときには一瞬、室内が明るくなるので詳しい様子がわかる。

目の前で寝転んでいる人は骨太でがっちりした感じ。こんな人は別にここで寝転んでなくても、いくらでも相手してくれる人がいるんじゃないのかな。ぼんやり考える。

そのうち、壁にもたれていた奴が、目の前の骨太くんに手を出し始めた。暗いので詳しく何をしているかまではわからない、

そのうち、体付きに似合わないかわいらしい喘ぎ声が骨太くんから聞こえてきた。

俺はこっそりと「拒否禁止」部屋を出た。

（つづく）

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